石上洋の米国税務・会計 Vol.30「続:キャピタルゲインロスってなんだろう?」


石上越智会計事務所では、月に2回、アメリカの税務などに関わる情報を配信しています。
今回のトピックは「続:キャピタルゲインロスってなんだろう?」です。

続:キャピタルゲインロスってなんだろう?

今回は引き続きキャピタルゲイン・ロスについてです。下記、申告方法や税率について少しご説明いたします。(個人に絞ってお話しします。)


保有期間

キャピタルゲイン・ロスの税率優遇措置を受けるためにはその保有期間が1年を超えなければなりません。(保有期間が1年を超えるものは長期保有、1年以下のものは短期保有とされています。) 1年は購入日の次の日から数え始められます。

例えば、2019年1月20日に購入した場合、2019年1月21日から1年をカウントします。なので、2020年1月21日に売却した場合は1年を超えているので、長期保有となりますが、2020年1月20日に売却した場合は365日目なので長期保有と認められません。

長期保有と短期保有では税率や計算方法が違ってきますので、とても大事です。


申告方法

主な売却は個人の確定申告書のForm 8949で購入日と購入額、そして売却日と売却額を報告します。そして、Form 1040のSchedule Dにてまとめられて報告します。


税率

税率は納税者の収入額によって異なります。最大税率は28%です。しかし、ほとんどの方は税金がかからない、もしくは低い税率15%での課税が適用されることが多いでしょう。


計算方法

個人でキャピタルゲイン・ロスが両方出た場合、ゲインとロスを相殺できますが、決まった手順を踏まなければなりません。手順は以下のようになります。

  1. 短期 (一年以下) 保有のゲインとロスを相殺
  2. 長期保有のゲインとロスを0, 15%、25%、28%それぞれのグループで相殺
  3. 一方がゲインでもう一方がロスの場合、25%と28%の税率を相殺
  4. 一方がゲインでもう一方がロスの場合、3と0,15%グループを相殺
  5. 一方がゲインでもう一方がロスの場合、28%、25%、0, 15%の順番で1と相殺

もし純保有ゲインがある場合は、通常所得に適用される税率よりも低い税率が適用されます。「純保有ゲイン」とはその年の長期保有ゲインによって決まる金額が、その年の純短期保有ロスより上回っていることを指します。「純長期保有ゲイン」とは前年度から繰り越された長期保有ロスを含むすべての長期保有ロスによって減額された長期保有ゲインのことを指します。

多くの納税者にとって純保有ゲインの税率は15%以下になります。もし通常の所得税率区分が10%もしは20%の場合、税率が0%の場合もあります。しかし、純保有ゲインに対する税率20%は、納税者の課税所得が通常の税率37%に対して設定されたしきい値を超える場合に適用されます。(独身申告: $425,800 / 夫婦合算申告または寡婦(寡夫): $479,000/ 世帯主: $452,400 / 夫婦個別申告: $239, 500)

15%よりも高い税率で課税される可能性のある例外がいくつかあります

1.売却セクション2102(小ビジネスの株式売却など)からの利益の課税部分に対する税率は最大で28%

2.コレクション用品の売却(芸術品・コインなど)からの純保有ゲインに対する税率は最大で28%

3.売却セクション1250(不動産物件など)からの利益の未回収部分に対する税率は最大で25%

 


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